日中ザラ場を見ることができないサラリーマ投資家の方には、ズバリ「株のスイングトレード」がオススメです。
「株を買って長期保有するだけではいつまでたっても資金が増えない!」
「もう少し期間を区切って株式トレードをやって株の売買で利益を上げたい!」
と思っている株初心者の方は必見です。
ここではスイングトレードでは、どんな銘柄をどうやって売買すればよいのかを分かりやすく具体的に解説します。
この記事では以下のことを説明しています。
気になるところから読んでもらってもOKです。
ここでは数日から数週間、長くても最長1か月程のスパンでのトレードを想定して説明をしていきますので、そのつもりで読んでください。
スイングトレードに適した銘柄とは?
そもそも、スイングトレードは会社のファンダメンタルは殆ど考えずに、株価チャートを基にその銘柄の需要と供給のバランス「需給」だけをもとに売り買いを行うもの。
必然的に、需給の波(トレンド)が分かりやすい銘柄で、暴騰や急落といった激しい値動きになりにくい銘柄を選ぶことが大切です。当然「向いている銘柄」、「向かない銘柄」というものがあります。
最初のうちはどんな銘柄を選ぶべきかわからないと思いますので、以下のような銘柄を中心に銘柄を選んでみると良いと思いますよ。
東証プライムの銘柄は様々な基準をクリアしている銘柄ですので、皆さんが知っているような大企業も多く、スタンダート市場、グロース市場(旧マザーズやジャスダック)の銘柄に比べて多くの参加者の「需要と供給」によって株価がつくられています。その結果、出来高も多くチャートが比較的綺麗な波を描いていることが多いです。
特に日経225の採用銘柄なんかは100万株以上の出来高の株も多く、いわゆる「仕手株」のような一部の株価を操作しようと企んでいる大口の動向によって株価が動くことが殆どないので、安心してトレードできます。
最後に書いた「ぱっと見のチャートがきれい」というのは、チャートを見た際の感覚の問題で、慣れが必要なのですが、要するに株の上下運動が素直に動いているように見える銘柄という事。
特に上げでも下げでも、5日移動平均線を挟んでノコギリのようなギザギザを伴いながら上下に動く銘柄ではなく、上昇の際は5日移動平均線の上で推移、下落の際は5日移動平均線の下で推移しているような銘柄を探してみるとやりやすいと思います。
注意点としては、上昇している際のローソク足に「陰線」が多いものや、下落の際に「陽線」が多いものも避けるのがよいです。
これは、トレンドとしては上げているのにその日一日では高値から始まって安値で終わっているような値動きの銘柄という事。
こういう銘柄は、トレーダーの心理をもてあそび、かなりメンタルを消耗する銘柄になりますので、特に初心者のうちは素直に「上昇の時は陽線続き」、「下落の時は陰線続き」といった値動きをしている銘柄を選ぶのが良いと思います。
もちろん全て完璧な値動きをしている銘柄なんてないので、あくまでも「目安」として感覚で「綺麗な値動きだなぁ」と思えるチャートを選んでみてください。
一つの例ですが、下の期間の【6098リクルートHD】のチャートは上昇は赤色の5日線の上で推移することが多く、下落はその逆になっていて、上げは陽線、下げは陰線で素直に動いているように見えませんか?
この辺の感覚は、いっぱいいろんなチャートを見て自分の審美眼を養っていくしかないですので、毎日必ずチャート見てよいチャートかどうかを見分けられるように訓練するしかないですね。
銘柄選びはざっとこんな感じです。
スイングトレードでは、ファンダメンタルズを分析して、四半期の売上は? PERが何倍だとか、BPRがどうした、ROEが・・・といった事は一切不要です。
どのタイミングでエントリーするのか
トレードする銘柄を決めたら、次にどのタイミングでエントリーするのか。
スイングトレードにおいては、このエントリータイミングが最も重要かつ、最も難しいところ。
これも、トライアンドエラーを経験して自分なりの最適解を見出していく必要があるのですが、大丈夫です。超簡単に説明します。
一言で言ってしまえば、
「トレンドが出ている銘柄が上げ始めた時」、または売りの場合は「下げ始めた時」
おいっ、そんなことが分かればこんな記事読んでねぇよという声が聞こえてきそうですので、ぼくなりの目安を共有します。
先ずは100日移動平均線が横ばっていない銘柄。
詳しくは、以下の記事を読んでもらいたいのですが、100日移動平均線が横ばっている銘柄って基本的には上昇トレンドでも下降トレンドにもなっていない、いわゆる「レンジ相場」とか「ボックス圏」といわれる状態になっています。こういう状態の中のチャートの波を取ろうとするとかなりの確率ですぐに逆行してしまいます。
慣れてくれば2~3日といった短期でのトレードでこういう相場でも利益を出せるようになりますが、最初のうちはちゃんと上げているか下げている銘柄(トレンドが出ている)銘柄を選ぶべきです。
次に、
買いの場合は、「5日移動平均線を越えた元気のよい陽線」
売りの場合は、「5日移動平均線を上から下に突き抜ける元気のよい陰線」
がトレンドの初動として現れることがとても多いですので、これをエントリータイミングの一つのきっかけとするとよいでしょう。
これも以前に5日移動平均だけの記事を書いてますので、詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてください。いろいろなテクニカル系の本にも「5日線越えの陽線、陰線」のことは書かれていますので、やはり目安としては有効だと思います。
基本は、この100日移動平均線が横ばっていない銘柄を選ぶこと。
そして、100日移動平均線が右肩上がりになっている=上昇トレンドの場合は、「買い」でのエントリータイミングを5日移動平均を超えた陽線の初動を捉えてエントリー。
100日移動平均線が右肩下がりになっている=下落トレンドの場合は、「売り」でのエントリータイミングを5日移動平均線をした抜けた陰線の初動を捉えてエントリー。
最初のうちはこんな単純なルールでよいと思います。
実際にルールは単純であれば単純であるほど再現性も高く、使えば使うほど精度も高くなってくるので、先ずはトライすることが重要ですね。
どのタイミングでエグジットするのか
さあ、銘柄を選んで、エントリー完了。
んじゃ、いったいどこで「利益を確定」させるのか。
また、考えたくもないけど、どこで「損切り」をするのか。
やってみれば分かりますが、それぞれの投資資金に占めるポジションの額であったり、経験値によって、このタイミングはかなり変わります。
なので、最初のうちは一定のルールを決めて「利確」、「損切り」を忠実に行うことをお勧めします。
スイングトレードでは最初にこのルールが曖昧になっていると、「塩漬け株」を増産していく事になりますので要注意です。
やり始めの頃は、利益が出ればすぐに利食いをしてしまい、損が出てもいつまでも損切りができないものです。
安心してください。最初はだいたいこんなもんです。
でもここを乗り越えなければ絶対にトレードで利益を上げ続けることはできません!
ではどんなルールが良いのか。
トレードスパンによってもかわってきますが、最初のうちの短期勝負の「買い」の場合は、以下のような、「期間」や「節目」、「ローソク足に出る兆候」で手仕舞いするのが良いと思います。(売りの場合は全て逆にしてください)
- 下から数えてローソク足8~9本程度まで
- キリのいい価格・節目で止まるまで(1000円単位、500円単位)
- 主要な移動平均線で止まるまで(25日線、75日線、100日線など)
- 直近の高値
- 陰線が2本連続で出る
- 大きな上髭が出る
利益が乗ってきたときに必要となる正しい握力(ガチホ)に関しては、以下の記事で書いてますので、時間のある時にでもチェックしてみてください。
スイングトレードは知識ではなく「技術」です!技術は磨く必要があります。
ここまで読んでいただいた方は、すぐにでも株のトレードをしたい気持ちでいっぱいかもしれません。
余裕資金があるのであれば、先ずは「最小ロットの100株単位」から、上に掲げた基本に忠実なトレードをきちんとやることを心がけてやってみてください。
最初のうちは頭では分かっていても、なかなか思い通りにエントリーとエグジットができないと思います。
こればかりは慣れるしかありません!
相場の世界は百戦錬磨の猛者が集っている場所です。そこに丸腰で戦いを望むようなものですので、特に最初のうちは基本に忠実に、きちんとやることを心掛けてください。
そして、100株単位に慣れてきて、しっかりと利益が上げられるようになってきたらロットを少しずつ上げていきます。
100株でできた事と全く同じことができるか、ここから後は実は「メンタルのトレーニング」になってきます。
スイングトレードではメンタルをどこまで鍛えられるかでその人の力量と資産が大きくが変わってくる世界です。当然ロットが大きくなれば、平気で損切りできる額もどんどん大きくなっていくはずですが、この「平気で損切りできる額の大きさ」がスイングトレーダーとしての力量の大きさではないかとすら思っています。
あきらめずに技を磨き続ければきっと思うようなトレードに近づいていくはずです。
さあ、みんなで億り人目指して株トレード頑張りましょう。
先ずは最初の一歩からです。
スイングトレードに自信がつけばどんな相場でも利益が出せる
株式のスイングトレードにある程度自信がついたら、「日経225先物」といった株価指数や「ゴールド」などの先物取引も全く同じ理論でトレードができるようになります。
ただ、先物は単位がとても大きいので、最初のうちはCFD(差金決済取引)による取引を強くお勧めします。
ぼくは、株のトレードは全てSBI証券で行っていますが、CFDはスマホアプリの使い勝手が抜群に良いGMOクリック証券を使っています。
先ずは口座開設をしてスマホチャートの使い勝手を確かめてみてください。