株とカブ

株のトレード日記とカブ(バイク)の雑記を兼ねたブログ

テスタ&羽生善治 対談動画を見た感想


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テスタさんのYouTube動画で、羽生善治棋士との対談を見た。

羽生さんの「直観力」という本は以前に読んでいて、これほど投資メンタルの教科書としてそのまま使えそうな本はないなという感想を持っていただけに、今回の対談もとても面白く勉強になった。

 

テスタさんが投資家としてのメンタルに関する質問を投げかけ、羽生さんが淡々と回答する流れが心地よく、ほとんどのケースで投資家、棋士とジャンルは違えど同じ勝負の世界で戦っている者同士の共通項があり、その思考プロセスがとても興味深い。

 

いくつも参考になるポイントがあったが、特に印象深かったのは。

 

テスタさんが、「勝っても、負けても次の翌日にはフラットでいる事」を常に心がけているという事に対して、羽生さんが、「勝っても負けても、前の対局のイメージを一切引きずらないこと」がとても重要といっていたこと。

 

これは、言葉では簡単に聞こえるが、とても難しい事。

 

言い換えれば、大きく勝ったり負けたりした後でも、心の振れ幅は常に一定にしていられるようにしなければ継続して勝ちづづけることははできないということだ。

 

自分も20年以上株をやってきてようやく、少しずつこの感覚が分かってきた感じがするが、まだまだ修練が必要。

このお二人はこの感覚が特に優れているので、どんな場面でも冷静に目の前の相場や盤面と対峙できるのだろう。

 

もう一つ印象に残ったのが、羽生さんが若いころと違い、「最近は時間は有限である」と捉えることで、考え方が変わってきたという事。

20代の頃は時間は無限にあると感じられたが、今は有限という枠の中で考えるようになってきたので、あらゆる場面での考え方に変化が生じてきているといわれていた事。

 

これは、自分が最近強く感じていることと同じだったので、かなり共感をしたところ。

20代、30代の頃は将来いつまで生きるかを考えずに、闇雲に株で勝つには、お金を増やすにはどうすべきかだけにとらわれていて、本質的なお金の価値や自分の人生におけるお金の持つ意味をあまり深いところで考えられていなかったように思う。

 

ところが平均寿命的な人生の折り返しを過ぎ、人生は有限であることを実感するようになると共に、お金の持つ意味、価値観、人生において幸せとは何かを深い部分で考えるようになった。

これにより、あらゆる面でゆとりが生まるようになり、もっと自分の考え中心の生き方にシフトしていくべきであると考え始めた。結果としてトレードのメンタルにおいても軸がぶれないようになってきていると感じている。

 

個人投資家としてのテスタさん、プロ棋士としての羽生さん、それぞれの世界の頂点の方の発する言葉には、経験に裏打ちされた重みがある。

 

お二人とも飄々とした雰囲気且つ、淡々と話を進められているが、それまで積み上げて来たものの大ききを考えれば単なるエンタメ動画として観るにはあまりにももったいない。そんな思いでこの記事を書いた。

 

50分以上の対談の端々にトレードに活かせるヒントがたくさんあったので、また折に触れて見返そう。このような対談が無料で見られる現代は何とも恵まれた環境であることに感謝し、ますます自分の投資技術の向上目指して日々練習あるのみだ。

 

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