サラリーマンならFXではなく株のスイングトレードをすべき理由 【初心者必見】スキャルピングから長期投資迄の解説。
手っ取り早く結論を書きます。
トレードをこれから始めようというサラリーマンならば日足をベースにした株式投資のスイングトレードをやるべきです。
この理由を語りますので、どうしてもFXをやりたい人は読まなくても良いです。
でもなぜぼくがFXよりも株のスイングトレードの方が良いと考えるのかは読んでもらえれば勉強になると思います。
全ては「時間」との関係性
そもそもトレードで資金を増やすには買った株や通貨が上がったり、空売りした株や通貨が下がったりするのを待つ「時間」が必要になりまね。そしてその時間の単位によって大まかに次のようなトレード手法が存在します。
株とFXに共通する時間軸の捉え方で考えてみます。
- 超短期の取引（秒単位、分単位）：スキャルピング
- １日の中で売買を完結させる取引：デイトレード
- 数日から数週間（長くても数カ月）で取引を完結：スイングトレード
- 数カ月～数年単位での取引完結：長期投資
- 買った株は売らない：バイ＆ホールド
【スキャルピング】
秒単位での売買。これはもう完全なゲームですね。現在ではAIによる超高速取引が大手のファンドによって行われているので、初心者がいきなりやるようなトレードではありません。消耗するだけです。やめておきましょう。
【デイトレード】
殆どのFXの入門書なんかには、サラリーマンは日中仕事をしているので、日中に相場が開いている株式ではなくほぼ一日中トレードのできるFXの方が良いといった記述がありますね。
特にFXは20代や30代といった比較的若い世代に向けた書籍が多く、仕事から帰った後の時間帯での「デイトレード」を勧める内容も多いですね。はっきり言います。
サラリーマンのトレード初心者がいきなりこれをやっていたら体がもちません。そして先ず成功しません。
初心者のうちは簡単に勝てるものではないので、どんなにタフな若者でも夜中に一生懸命トレードをするのは睡眠不足と大きな精神的苦痛を伴います。
結果として本業のサラリーマンでもFXでも結果を残せず相場を去っていく人を何人も見てきました。
【スイングトレード】
冒頭で言った通り、サラリーマンのトレード初心者には、数日から数週間、長くても１～２カ月で取引を完結させるスイングトレード、しかも「株式トレード」をお勧めします。
一番の理由は「会社から帰った後のトレードができないから」
はっ？トレードができないから？何言ってんの？と思われた方もいるでしょう。
でもここが一番大切なところなので、はっきりと言います。
一日仕事をして疲れて帰ってきたサラリーマンが自宅でもわざわざ消耗するようなことをする必要はないんです。しかも疲れた頭で初心者が勝てるようなイージーゲームではありません。
スイングトレードはその日の終値でできたローソク足をベースにして日足や週足、移動平均線の傾きや順番をもとに翌日のエントリーや利確、損切りを決める手法なので仕事から帰ってきてやることは、その日の結果を見ることと翌日のエントリーまたはエグジットを決めて、注文入力するだけです。
そしてここで最も重要なのは、帰ってきてやることは「トレード」ではなく「チャートリーディングの練習を楽しみながらやること」です。
これがFXだと相場がオープンしているので、ろくに勉強もせずついついポジションを取ってしまって結局夜中までPC画面を見続け、頭が冴えてしまって眠りにつけず、翌日は猛烈に眠たい目をこすりながら出勤する羽目になるんです。
この作業で人生のパフォーマンスが上がる訳ないのは何となく理解してもらえるんじゃないでしょうか。
初心者のうちはとにかく相場をよく見て勉強する時間が絶対に必要です。初めから勝てませんから。
ゴルフを始めていきなりパーで回れる人がいるでしょうか？
初めてバットを握った人がいきなり時速150kmの速球を打ち返すことができるでしょうか？
相場の向こうには大勢の百戦錬磨のトレーダーいることを忘れてはいけません。
勉強・練習ができる環境とモチベーションを維持しつつ健全にトレードの技術を習得していくという意味では、帰宅後に取引のできない「株式のスイングトレード」をすることを強くお勧めします。
【長期投資＆バイ＆ホールド】
スイングトレードをお勧めした理由であれば、長期投資でもよいのではないか？と思われる方も当然いると思います。
決して否定はしません。
ただしここは「トレード」ではなく「投資」の世界になりますので、少々趣旨が異なってきます。
そして何よりも初心者が小額から初めて、長期投資で大きな資金を作ることはほぼ「運ゲー」です。
よほどのお宝株に当たらない限り大きく資金を増やしていく事は難しいでしょう。
要は資金効率が良くないという事。
長期投資はまとまった資金ができた際の運用として考えるのが良いです。ウォーレンバフェットなんかは買った株は、殆ど売りませんよね。
「トレード」と「投資」の違いは過去記事を参考にしてください。
ここまでトレードの時間軸の違いから、初心者のサラリーマンがトレードするならば株式のスイングトレードがベストという事を説明してきました。
今後ますます副業や資産運用といったことに関心を持つ層が増えていくでしょう。
興味を持つことはとても良いことですしどんどんやるべきだと思うんですが、最初からめちゃめちゃハードルの高いことやって百戦錬磨のトレーダーの肥やしとなって退場する人を一人でも減らしたいと思って、この記事を書きました。
一人でも幸せにかつ着実に稼げるサラリーマン株式トレーダーが仲間が増えることを願っています。
んじゃ、また。
株のスイングトレードでのおすすめ本
題名はデイトレードですが、トレード全般についてのメンタル、考え方がギュッと詰まった名著です。是非とも何度も何度も読み返すことをお勧めします。
